
第19回日本顎変形症学会総会 イブニングセミナー "顎変形症治療におけるオトガイ形成術の位置づけ"
2009年6月04日(土)
睡眠時無呼吸症候群に対するMortised genioplasty


睡眠時無呼吸症候群に対するMortised genioplasty
オトガイ形成は審美的な目的で顎矯正手術に追加されたり、単独で美容外科で実施されることが多い。しかし、機能的な意味合いを持つ適応として、睡眠時無呼吸症候群に対する適応が最近注目されている。通常のSliding genioplastyよりも高位でオトガイ棘上部で骨切を行い、オトガイ舌筋群を前方に牽引固定することで、舌根部気道を広げようとする手術法で、Mortised genioplastyと呼ばれSleep surgeryのphase 1に分類されている。本法は骨格的にオトガイ形態がよい欧米人では補助的治療とみなされているが、日本人においては大きな移動が可能で、大きな効果が期待できる。手術上の注意点としては骨切ラインが下顎前歯根尖やオトガイ神経に近くなるため、合併症の危険性が高くはなるが、骨切ラインに工夫をこらし、Chin plateのスクリュー固定位置を注意すれば対応ができる。今回は、それらの術式のポイントを実際の症例を通して解説したい。